克己

▼部屋の掃除をしてたら、5年前にやりとりした手紙と写真を見つけた。こう見えて意外と筆まめなのだ。もらった手紙を読みながら、今でもよく会う人、SNSでしか見かけない人、もうすでにこの世を去っている人、いろんな人の顔を思い浮かべてみた。

手紙のなかに、いい一節があった。

「自分の好きな言葉を送ります、『克己』です。」

この手紙をくれた人、すっごく芯があってキリッとしてて仕事も一生懸命だったなあ。たしかに周りに流されず、我が道をゆく人だったなあ。なんて思い出してじーんと胸を熱くしてたら、次の行に「意味がわからなければ調べてください」と書いてあって、ああもう!こういうところあったわ、言わなきゃカッコついてたのに!なんて、その人の顔を思い浮かべて、一人でにやついてしまった。

もう全然会ってないけど元気かなあ。自由に外で遊べるようになるまでは、会うのは我慢。これも自分との戦いだよね。