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地元には前職の思い出と両親のありったけの愛だけがあり、この暖かで緩やかな退屈に疲れて、都会に出たことをふと思い出す。いや、決して嫌いになったわけじゃなくて、都会が持つ不特定多数の1人という個人を特定されない感覚がちょうど良くてさ。ちょっと前までは何か挫けるとすぐに地元へ帰りたくなったけど、今は住む街に馴染んできたのもあって、地元を思って寂しくなることも減った。両親が元気でいてくれたらそれでいい。

あけましておめでとうございます。今年は「形に残す」をテーマにまた一年がんばります。