氷河期

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お家に友達が遊びにきて、バイバイとお別れしたあと、すぐに鍵を閉めたくない。鍵をかけた時に鳴るガチャンという無機質な音が、なぜか孤独や拒絶感をもたらす寂しい音なんじゃないかって気がして。足音が聞こえなくなったタイミングで、そーっとケーキの上のろうそくの火を吹き消すかのように静かに鍵をかけている。

 

改札で人と別れる時もそんな寂しい気持ちが、ふつふつと湧いてくる。お別れするあなたの姿が見えなくなるまで、背中をさするような優しい笑顔をしていたいし、あなたが振り返るたびに丁寧に手を振り返したい。