借りぐらしのアリエッテイ

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今の部屋から外を見渡すと、ずっと先に新宿のオフィス街が見える。無数に群がる航空障害灯の赤い光が、風の谷のナウシカに出てくる王蟲に見えて気持ちが悪く、おちおち夜も微睡んでいられない。部屋の間取りも朝の日差しも全て気に入ってるし、なんも問題ないんだけど、夜になると勢いよくカーテンを閉めたくなる。

 

思えばこの28年という短かい人生で私は8回も引越した。たまに前の家のことを思い出してはふらっと目の前まで行き、部屋に誰か住んでいるのか確認しに行くことがある。

 

高円寺の小さなワンルームに住んでた頃。壁が薄いからか隣の部屋からは爆音でメロコアが聴こえてきていた。「おい!ハイスタ!!」と思いながら目が覚めてしまい、一時期ストレスがたまっていたのだが、ある日から曲調が一変。スピッツがかかるようになった。ははーん、さては彼女が出来たな?と読んでいたがまさしく正解。たまに聞こえる愛し合う物音に少々萎縮しつつ、私にも恋人ができ、その部屋を当時の恋人は「ハムスター小屋」と名付けた。その小さなワンルームでの日々が色濃く残っていて、たまに思い出しては懐かしい気持ちになる。

 

弟と2人で暮らしたこともあった。弟は部屋を出るとき必ず「お姉ちゃん、今日僕は朝に⚫︎⚫︎へ行って勉強して友達のBくんに会う。夜は21時前に帰るからお姉ちゃんも家にいてね!」と逐一報告してくれて、「ああもうわかったよ、いちいち言わなくてもいいよ」とおざなりな対応すると「なんでお姉ちゃんは俺のことちゃんと理解してくれないの!」って泣きながら訴えかけてきたね。当時、正直面倒に思ってたけど、いまならわかる、子ども扱いしてちゃんと向き合ってないように見えたから怒ってたんだよね。ハイハイわかったよみたいな態度があんまり良くなかったんだろうな。ごめんよ。でも生涯で一番楽しい日々だった。夜中にコンビニ行ってはビールとアイスを買い、静かな街をゲラゲラ笑いながら歩いたり、部屋で即興コントやったり、ご飯作って待っててくれたり、楽しかった。

 

前職時代はというとある日を境に急に転勤族になった。半年の間で2回も引越した。また転勤するかもと思い、服も本もレコードもCDもどんどん売った。いつでもどこでも行けるように最低限の荷物だけで暮らすようになった。部屋はこざっぱりとし、生活感ゼロって感じで、部屋で暮らしを営むというよりかはただ寝に帰るような生活で。床には直置きの花瓶がすっと佇み、乱暴に生けた花が廊下から漏れる光にあたり、こうべを垂らした姿が見える。いつまでこんな生活が続くのだろう?とふと永遠を思ったこともあった。

 

引っ越すことも当分はないだろうと思い、本もまた手元に置いておくようにし、モノも増え、街にも馴染んだ。また引っ越したいなとは少し思う。引っ越しは住んでいた街との別れがあるからか少しの切なさと、私のことを知らない新しい街に飛び込む新鮮さがあり、なんだかとても好き。またいつかね。次はどこに住もうかな。

 

 

エメラルド

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街には特別な感情が溢れすぎていて、誤って踏みつけないようにそっとつま先で歩かないといけない。小さな悪意に気づかないふり、洗濯物を取り込まなくちゃ、読みかけの漫画を早く読まないと、空いた花瓶にお花をさして、トイレットペーパーもう買った?

 

「いうことだけ聞いてればいい」「何にもわかってくれてない」「あの人に騙されちゃいけない」特別な感情を投げられても、受け入れるかはいつか決めるから、言葉はいつでも届くけど封を開けないかもしれないのであしからず。

 

ゆるい冷房をかけ静かな部屋で小さなソファーに丸まって胎児のようにこんこんと眠る。お香の甘い匂い、汗をかいた冷たい缶ビール、窓の外で揺れる洗濯物。顔をTシャツの襟に寄せると自分の胸の音が近くなる、逆光に包まれた人を思う、少し胸の音が早くなる。

 

勝手に時が過ぎるから気をつけないと。守れない約束ばかりしてしまうから。

恋しい日々

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◼︎毎日話していたい。

 

◼︎「言うこと聞きすぎなくていいんだよ。」って言葉を聞いた瞬間、身体中の力がしゅるしゅるしゅる〜って抜けて泣いてしまった。

 

◼︎素直でいよう。

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◾︎どんなふうに伝えたら、相手にわかってもらえるのか、ってことを考えて、相手の目線に立って話さないと、いつまでもわかりあえないと思うよ。