本能

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 ◾︎「あの人は●●だから」「これは●●に違いない」などと人や物をカテゴライズしなくてもいいのでは。得体のしれないものを理解するため、自分たちの経験に基づいて作った型へ丁寧に、スライムみたいな実体のない想像を流し込む。結局は想像でしかない、真実なんて口に出さない限りはしまいこまれたままでしょう。だから、あーでもないこーでもないなんて言い合ったって。みんな安心したくて仕方ないんだね、わからないものを理解しないといられないのかい。

 

…なんて、新年も早いうちから不倫騒動に花を咲かせる婦人たちへ話しかけてみた。もちろん心のなかで、だよ。人の色恋沙汰で美味しくお茶をしばけるうちは、まだまだ平和なのかも。暖かい陽だまりにあたって、意識がぼんやり遠くなる…のんびりいいお正月。今年もゆったり楽しくやりますよ、どうぞよろしくね。

親の仇と言わんばかりに

 

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 ◼︎月曜って憂鬱だよね〜なんてコピー機の前でぼんやりしてた仕事中に突然「ずっと前から面白いと思ってました!」と若い男性社員から声をかけられ、あまりに動揺し、「やばいナンパじゃん!」って大声で叫ぶところから始まった週初め。いやいや、恥ずかしすぎるな‥しかもよーくお顔を拝見しますとイケメンじゃないですか‥恐れ多すぎる。とりあえず必要な書類を出力し終えたら逃げるように「ありがとう!気持ちは受け取っとくよ」と言い残し、駆け足で自分のデスクに戻った。自分のヒールにつまづきそうになるし、恥ずかしい恥ずかしい。私の心は荒れ狂う、恥ずかしさの嵐。

 

◼︎‥っていう話を、高校時代からの親友Mに打ち明けると、「イケメンに言われたからって動揺してどーすんのよ。多分ね、その調子だと壺とか売りつけられたら買っちゃうでしょ。イケメンから薦められたら絶対買うタイプだよ、たっちーは」と強めに断言。答えはハッキリとNO!流石にそこは判断つくわよ、そこまでおばかさんじゃないわ!とカフェで私も強めの否定。そこまで意固地になる自分にもおかしくなって冷たいカフェラテを飲みながら、思わず笑ってしまった。

 

◼︎M曰く、イケメンはロクデモナイ奴が多いらしい。イケメンは生まれた時から備わったスペックでしか生きてないし、自分に欠点があったとしても周りがチヤホヤするから改善しようと努力しない。だから、顔が良くたって中身がすっからかん。そんな奴、一緒に過ごしてて時間を無駄にするだけ。なんて言う。まあ確かにこれまで出会ったイケメンは、大抵そうだったかもしれないな、なんて脳内カタログをパラパラめくる。いや、超偏った偏見であることも重々承知の上でね、まあちょっとは共感した。「街で歩くイケメン見ると、かっこいい!って思うでしょ?」と聞かれ、思わずハイと即答。だって、何を思おうと私の自由だしさ。でも、それもMはやめたほうがいいと言う。「甘い誘惑から自分を断ち切らないと。カッコイイだけが全てじゃない。街で見かけるイケメンの顔にペケがついたら本物。」

 

◼︎そんなに強くイケメンを否定するけどさ、なに、Mはイケメンに親でも殺されたの?なんなの、親の仇でも取りたいの?ねえ?って聞くと、ちがーうちがうよーなんて笑い出す。顔で人を判断する以上は幸せになれないでしょってことが言いたかったらしい。

 

◼︎「恋愛と結婚は大いに違う。恋愛はただ好きなだけでそばに居られるけど、結婚はチェックポイントが多い。そのチェックポイント、つまり価値基準は人それぞれだけど、顔だけで選ぶと自分が苦労するから、ちゃんと見る目を養いなさいってこと」Mはしっかりしてるね。なるほど。って納得。って私は顔だけで選んでないよ、チェックポイント多いってなんかスタンプラリーみたいだな。なんて思って口に出そうとしたけど、その時は黙って聞いておくことにした。

面接あるある

▪︎面接でたまにあるのだが、面接官自体が「額面」と「手取り」の違いをわかっていないことがある。額面は基本給に各手当が足されたものを指し、手取りは保険料などの税金を天引きされた額をいう。税金は扶養家族がいるかとか、前年の収入とか居住区によって変動があるので、一概に平均値は割り出せないけど、めっちゃ働いてて家族を養ってる人は納める額が高いって思っておけば間違いない。で、それを指摘すると、「あ、今日初めて知りました〜」などと感動されることが多い。いやいや、感動する前に人事やるなら勉強しておけと。法律の動向を追いかけるのもGOODだけど(派遣社員の方はチェックしたほうがいいです、派遣法もよく変わるからね)、勉強するなら、厚生労働省のサイトをちょこっとチェックするだけでも違う。あとは、求人広告取扱者資格っていう資格があるので、そのサイト見るだけでも全然違うよ。これから採用するポジションにつく人、これから目指す人は見ておいて損はない。

▪︎次に多いのが、「業務委託」に関して。業務委託は基本的に成果報酬だから、1案件こなすごとに収入を得るってイメージ。例えば「ポスティング」「在宅ワーク」「内職」とかね。「プリントを1枚ポストに入れると3円」とか、これが「成果報酬」。で、よくある求人で「業務委託」と歌っておきながら「月収25万はお約束します」と。これははっきり言ってグレーだ。さっき上で説明したけど、業務委託=成果報酬となるので、そもそも月収制っていう概念ないからね。まあでもよくよく話を聞くと、その額を得られるカラクリがあったりするので、怪しいと思ったらまずは話を聞いてみることをオススメする。

▪︎こんなふうに求人の抜け穴を見つけてばかりいると、希望する職種ではなく「人事やってみない?」などと他のお仕事を勧められたりするので、皆さんも前職とは全く異なる業種にチャレンジするからといって「前職の知識なんて役に立つのかしら・・・」なんて引け目に思わず、挑戦することをオススメしたい。まあまだ結果出てない私がいうのもなんですが、そう思ったので書いてみた。ちなみに人事のお仕事は引き受けませんでした。

人は鏡

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▪︎電車内。大声で部下の愚痴を言うおじさんがいた。「あいつはいくら教えてもダメ」「いい加減な仕事しないでほしいよな」って相手の不出来を酷評。まあ側から聞くと、その社員くんが非常に不器用で仕事が出来ないことがわかった。ただ、こう言う場面に遭遇するたびに思うんだけど、「部下の不出来は上司の責任」なのではないだろうか。いくら教えてもダメって言うけど、相手の理解力が乏しいと判断したのであれば、わかるまで丁寧に指導するとか、相手の目線に立ってどんな伝え方なら理解できるのかって考えて話しているのだろうか?いい加減な仕事しないでほしいって言うのはわかるけど、どこまでやれば評価するのかってゴール地点をちゃんと共有してるのだろうか?

 

人に言いたくなる気持ちもわかるし、もしかしたら、本当にその部下はその仕事の適性がないのかもしれない。だけど、一旦その相手の上司を引き受けたのであれば、ちゃんと向き合って相手を育てるべきだと思う。まあ逆はあっていいんじゃないか、つまり部下が上司を突き上げるのはいい。それによって風通しが良くなるし、業務改善に繋がるからだ。しかも上司って部下の話を聞き、受け止めることも含めてその役割だしね。

 

いやあ、まあとにかく思うのは、部下の不出来を語れば語るほど自分の能力不足を歌ってるようで恥ずかしくないのかなってこと。だって、そこまで育ってない=教え方がわかりづらいってことにほぼ近いんじゃないかって思うんだもん。

 

好きな言葉で、「やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ」という言葉がある。山本五十六っていう人の言葉で、日本の海軍軍人。大東亜戦争連合艦隊司令長官だったそうです。いまWikipedia見て知ったので、詳しくはWikipediaで確認ください。

 

はじめは自分自身でやってみせて、教えて聞かせてやらせてみる。やったことを褒めて評価しないと人は動かないっていうことなんだけど、まさにこれって上司・部下の関係だけじゃなくて他の人間関係でも置き換えられると思う。なんでこうしてくれないの?こんなひどいことばっかりだわ!とかとか、言いたくなる気持ちもわかるけど、理不尽な暴力以外だったら、まずは自分に立ち返り、行動を振り返ってみたらどうだろうか。

 

と、電車内で話してたおじさんに物申したかった。自戒の意味も込めて、私もそんなスタンスで引き続きやっていきたい。また長くなりました。台湾旅行の感想はまた次回で。ではでは。